人生

(70代男性)

「人生はため息のように消えうせます。人生の年月は七十年程のものです。健やかな人が八十年を数えても得るところは苦労と災いにすぎません。瞬く間に時は過ぎ、わたしたちは飛び去ります。」(詩編90章910節)        

詩編は全体を通して神への賛美・感謝・神の怒り・人生の歩み方などを述べている。読むたびに新たな信仰に導かれる厳粛なる詩集である。

私の人生八十年は偉大な神の計画からみると一瞬のできごとに過ぎないが、神の怒りに触れるものばかりである。幾ばくか残る人生は苦難と患いの連続であるが、死に打ち勝つための戦いである。

これからは神の怒りから免れるため、老骨に鞭打って、キリストの武具を身にまとい、忍耐を重ねて戦いたい。「わたしは戦いを立派に戦いぬき、走るべき行程を走りつくし、信仰を守り通した。終わり迄耐え忍ぶ者はすくわれるべし」というパウロからテモテへの手紙に学びたい。

(2012年5月6日発行つのぶえ掲載)