いつも喜んでいなさい

(60代女性)

私の母は日々の暮らしの中の見過ごしそうな小さな幸せを探し出すのがうまい。普通の毎日を大事にし、小さな嬉しい事をコレクションにして生きてきたのだろう。泣きたいときだって幸せではない時だってあったはずなのに。

そんな母の娘であるはずの私は、飲み水が美味しく安全であることが、それだけで充分な神さまからの恵みであると昨年の三月にやっと気付いたのだ。

そこかしこに散りばめられている神からの恵みに敏感でいたい。それを感謝して受け取り、母のように小さな喜びをコレクションにしていこうか。それがいつか自分のための、誰かのための、何かのための小さいけれど確かなエネルギーになればうれしい。

(2012年2月5日発行つのぶえ掲載)